2023.11.22
ホームシアター化計画
インターネットで映画の配信がされるようになってご自宅でも手軽に映画鑑賞ができるようになりました。
高画質のモニターディスプレイがご家庭でも設置できるようになりましたが、音に関してはいかがでしょう。
映画の音は、音量幅(ダイナミクスレンジ)が広く、爆発音などの大きな音から、秘密のメッセージのささやき声など様々です。日常雑音に埋もれないよう、周りの迷惑にならないよう音量調整に気をつかわなくてはなりません。セリフが聞き取れずシーンを戻したり、なかなか集中して映画鑑賞ができません。
そして映画館で観る映画のだいご味は大画面、大音量の臨場感です。特に近年多いバイオレンス系の映画は小さなTVのスピーカーでは音の迫力が味わえません。
映画視聴専用の防音室があったらよいですね。
サラウンド等の空間オーディオのサウンドが盛り込まれているものが多くなりました。
サラウンド・スピーカーシステムを導入すると、前後左右に飛び交う音の演出で、まるで映画の場面の中にいるような感じになります。(セットアップが正しければ)
5.1ch、7.1chなどサラウンドシステムのセットアップはできましたが、音漏れの近所迷惑を考えるとなかなか大きく音を出せません。
防音を施して大きな音で視聴できるようにしたいところです。
方法は程度に応じていろいろあります。
ユニット型防音室導入、お部屋自体を防音室に改装、窓だけ防音サッシ追加、防音ドアなど、遮音性を考慮した対策をします。
防音工事をして、音漏れを気にしなくてよくなり、大きな音で映画鑑賞。

でも映画館のような臨場感が得られません。映画館は施設それぞれの音響の調整が行われているのです。環境の良いホールは四角い箱の形をしていないのです。音の反響の干渉を考えて形状が作られています。元の形が悪い場合、追加の造作により表面形状に起伏をつけていたりもするのです。
ご自宅の防音部屋でこの環境に近づけるためには、吸音面を作ってあげることです。
防音室は気密性が高く、音が逃げにくくなっています。それがゆえに部屋内の音の反響が多くなります。
各方面の反響がバランスよく?部屋の中心に集まり、多方面からのスピーカーからの音と混ざり合い複雑な音になってしまいます。
吸音面を作って音の反響を減らしてあげます。映画館の壁は吸音面が多く使われています。
床もカーペットにより吸音がされています。
まずは左右の壁面に吸音が必要です。そして天井。お好みに合わせて徐々に追加していくほうが良いかもしれません。シアタールーム専用の部屋でなく、日常使用される部屋でしたら吸音しすぎてしまうと生活しづらいこともあります。
音の環境の他、部屋の照明やおしゃれなデザインの壁材などにもこだわってみたいですね。
宮地楽器 防音リフォーム事業部では、防音関連の他、お部屋のインテリアや設備のリフォームのご相談もお受けいたします。