W.ホフマン 響きの継承
小金井店ショールーム
W.ホフマン 響きの継承 小金井店ショールーム
熟達した経験、訓練、マイスターから次の世代への知識の受け渡しによって、最高級の音作りの伝統を守り、進歩を続けるベヒシュタイン。そのベヒシュタイン社が、「高品質・低価格」という新コンセプトのもとで設計したピアノがW.ホフマンです。
ヨーロッパ製ならではの厳選された高品質の材料を用い、正確かつ卓越した技術で作られるホフマンは、ベヒシュタインの延長線上にありながら、価格的にも魅力あるピアノとして、多彩な音楽をプロデュースします。
ホフマンの工場は、ベヒシュタインのエンジニアとマイスターによるR&D(リサーチ&デベロップメント)セクションで設計され、ドイツ・ザクセン州のザイフェナースドルフ工場の技術チームの協力のもと、そこから車で1時間程の距離にあるチェコ・フラデツクラロベのベヒシュタイン・ヨーロッパ工場で製造されています。
ベヒシュタインの響きを継承するホフマンのピアノ作り
製造には精密な工作機械と手作業のコンビネーションが取り入れられています。
現代の技術を取り入れることで低価格を実現しながらも、音色を作る工程には昔ながらの職人のこだわりを忘れない工夫が、演奏者の意図する表現を可能とします。
自然の素材
ベヒシュタインの美しい色彩感ある豊かな響きを造るために木の素材は必然です。
安価に仕上げようが、その部分に妥協してしまえばベヒシュタイングループとしての価値はありません。
響きの本質に同レベルの価値を求めるために、ホフマンの素材のほとんどは、ベヒシュタインと同じものが選ばれます。
鉄骨とアグラフ
ホフマンは、ベヒシュタインと同じ音響特性に優れる「鼠鋳鉄」という鉄骨を使用します。
ネズミ鋳鉄は振動の吸収性が良いため、金属特有の固有振動が押さえられるとともに、鉄骨の振動が弦振動を増幅させる効果をもたらします。大量生産に向かないこの素材は、長期間の戸外でのシーズニングが必要です。
又、透明感ある響きを実現するため、ベヒシュタインのゴールドラインと同じく、アグラフというブリッジを使用します。
除響板とカット・オフ・バー
ピアノの外側の曲線を描いている部分です。側板と響板の接着部分の「内リム」と言われる部分には、標高の高い山で伐採される赤ブナ材にマホガニーを混合し曲げて接着します。弾力性のある響板を硬い材質のリムに固定することによって、響板振動のエネルギー損失率を下げ、ベヒシュタイン特有の張りと伸びのある響きが生み出されます。
また、豊かに音を響かせる、安定した素材にするため、曲げられた側板は次の行程に進む前に約半年程寝かせられます。この、長い沈黙の時間がベヒシュタインの独特な響きを保証する重要な鍵になります。
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