「今の住まいは暮らしにくくて」とお悩みでしたら、収納を見直してみてはいかがでしょうか。
収納の基本は「使うものを、使う場所に、使いやすく収める」ことですが、収めたいものの種類や量、使いたい場所は家庭によって様々。画一的な収納だけでは暮らしにくさを感じるのも、当然のことかもしれません。
大切なのは収納に生活をあわせるのではなく、生活に収納をあわせること。ここでは住む人の「暮らし方」に合わせた収納を作ることで、暮らしやすさをアップした「収納リフォーム」の実例をご紹介します。
N様邸
お子様方の成長にともない、各々に個室を用意してあげたいとお考えだったN様。しかしお住まいの間取り変更が難しかったため、和室を洋室にリフォームし、その中央に大型の収納を設けて分割するプランを選ばれました。
両面から使えるように設計した収納は、中央部の棚の背を低くして風通しが悪くならないように配慮。窓からの光も奥まで届くようになりました。照明はダクトレールにしてペンダントタイプを取り付け、それぞれの部屋で点灯・消灯ができるようにしています。
将来お子様方が独立された際には、収納の撤去さえすれば、ひとつの部屋に戻すことも可能です。
A様邸
お子様がリビング学習をされているA様邸。子供部屋は別にあるものの、毎日使う勉強道具や学校用品などが、どうしてもリビングに溜まってしまうのがお悩みでした。
そこでパソコン用デスクを置いていたスペースを活用し、天井までの高さのある収納を新設。リビングで使うものや細かなものなどが一箇所にまとめられ、いつもすっきりと片付くようになりました。
造り付けにしたパソコンデスクは以前よりもコンパクトになりましたが、無駄なスペースがなくなり、散らかりにくく。今後、参考書などが増えても困らないように、天井までの空間を生かした棚も作り付けています。
O様邸
キッチンからユーティリティスペースに続く通路に天井までの高さがある大容量の壁面収納を新設しました。
効率のよい家事動線を考えた時、収納を配置するのに最も適した位置なのですが、収納家具を置いてしまうと通路がとても狭くなってしまうことに。
そこで隣接する和室の押入れの壁を動かし、深すぎる奥行きを減らすことで、収納の設置に必要な寸法の一部を確保。通路側へは20cmほど出ましたが、周辺の壁位置を整理することで、十分な通路幅を残しています。
扉にはマットガラス調のパネルを採用。中のものが外から確認でき、便利に。
O様邸
キッチンに併設されたユーティリティスペースは、洗濯パンを移設してできた空間を無駄なく活用した収納棚を造作しました。洗濯機まわりはどうしても細々としたものが多くなるため、収納の棚板は多めに設置して使いやすく。棚には扉をつけてすっきりとした印象を保てるように配慮しています。
洗濯物の一時干しとして活躍する室内干し竿も取り付け。取り外しが出来るので、使わない時にも邪魔になりません。
機能的で使いやすいユーティリティに生まれかわりました。
O様邸
これまで収納のなかった洗面脱衣室に、天井までの大型収納を新設。タオルなどのリネン類や石鹸類のストックなど、使うものを使う場所にたっぷり収納できるようになりました。
家族分の着替えを収めておけば、入浴時に各自が持ってくる手間も省けるように。暮らしやすさがアップする収納の完成です。
O様邸
ライフスタイルに合わないことから、和室の床の間を収納に造り替えました。棚板は多めに設けて、物を収めたときに収納内部に無駄な空間ができないよう配慮しています。
新しく取付けた収納開き戸には華やかな襖紙を張り、インテリアのアクセントにも。
H様邸
和室と洋室を1つの洋室にするリフォームにあわせて、壁面に大型のクローゼットを新設しました。
布団を収めることもできる奥行きを持った収納内部には、ハンガーパイプや可動式の棚板を複数箇所に設け、収納したい物の大きさやレイアウトを変えたくなった時にも対応できるように配慮。扉には物の出し入れがしやすい3枚引き戸を採用しています。
抜群の収納力があるので収納家具を置く必要がなくなり、室内がすっきり広々とした空間になりました。
H様邸
腰高の下駄箱だけでは納まりきらなくなったため、コの字型にレイアウトした大型のクロークボックスを設置しました。高さのあるボックスには傘など丈のあるもののほか、コートなどの外出着も収められます。
扉は一面だけを鏡にし、お出掛け前の身だしなみチェックに使えるようにしました。
ボックス下のスペースには普段使いの玄関履きなどを収められるので、いつもすっきりとした玄関廻りが保てます。
S様邸
和室をリビングと一続きの洋室にするリフォームにあわせ、押入れを大型の収納に造り替えました。
奥行きは押入れのサイズのままにしてあるので、布団など大きなものも収められます。また、内部には小箱や本なども収納できるように小さめの棚も設け、限られた空間を無駄なく使えるように配慮しました。
扉の色はフローリングに合わせ、インテリアとしての統一感を持たせました。扉の一面だけに採用した鏡には、大きめの扉から受ける圧迫感を軽減する効果も。
F様邸
壁付のI型キッチンをA型の対面キッチンにリフォームするのにあわせ、キッチン側とリビング・ダイニング側の両方向から使える収納カウンターを造作しました。新設した下がり壁には釣戸棚を設置、カップボードも組み入れて、多くの食器類が収納できるようにしています。
カウンタートップには人造大理石を採用。落ち着いたブラウン系の材を用い、インテリアの要となるような高級感のある仕上がりになりました。
F様邸
奥行が深すぎるために使いにくかった押入れを、天袋までを取り込んで大型のクローゼットに改修しました。
奥の面全体に可動棚、手前にはハンガーパイプを設置。奥行きを活かし、前後で収納の仕方を変えることで、収納量と使いやすさと両立させています。扉には全面開放できる折戸を採用し、収納されているものが一目で分かるように。出し入れもしやすくしました。
M様邸
壁付のI型キッチンを対面キッチンにリフォームした際に、キッチンカウンターのリビング・ダイニング側に収納を新設しました。
元々同じ位置に簡単な食事などができるカウンターテーブルがあったのですが、ライフスタイルに合っていなかったため有効に使われず、ついつい雑然とした状態になりがちに。
そこでキッチンカウンターのサイズにあわせた引き戸付きの収納を造作。しまえる場所を確保したことで、細かなものが集まりがちなリビング廻りがすっきりと片付くようになりました。
M様邸
家族の分が全て集まるため、どうしても物が多くなるのが玄関廻り。M様邸でも腰高の下駄箱だけでは足りず、収納家具も利用していましたが、それでも足りない状態になっていました。
そこで壁面スペースを天井までいっぱいに使った大型のクロークボックスを設置。傘や靴はもちろん、ゴルフバックなどの大きなものも収めながらも、以前より省スペースに。すっきりとした印象に変わりました。
クロークボックスとドア側の壁の間にできたスペースに設けた棚は、荷物の一時置きとして活躍しています。
Y様邸
ご家族揃って読書好きのY様邸では、増え続ける本の収納にお困りでした。
そこで階段下のスペースの着目し、空間にぴったり納まる本棚を造作。棚はスライド式にし、前後に大量の書籍を収められるようにしました。
あわせて収納したいものにあわせて引出しや開き戸、引き戸の収納も設けています。
空間を無駄にしないジャストサイズの収納にできるのは、造作家具ならでは。「まるで自宅に図書館ができたよう」とお喜びいただきました。
Y様邸
既製品の家電収納をお使いでしたが、ご自分の家事動線に合っておらず、なんとなく使い勝手の悪さを感じていたY様。
「調理中にさっと取り出せる位置に棚が欲しい」というご希望をお持ちでしたが、それに合う既製品の収納がどうしても見つからなかったため、自分だけのキッチン収納を造作されました。
あわせて大きめの吊り棚も新設し、食料品の買い置きなどもすっきりと納まるように。「思い通りの家事動線が描けるようになって、作業効率が格段にアップしました」とご満足いただいています。
N様邸
ご自宅に音楽室を作られたのを機に、お手持ちの楽譜のサイズやCDの量にあわせた収納を造作されました。
壁面に取付けた吊り戸棚は扉の一部をガラスにして「見せる収納」として使えるように。引出しはCDを立てて収められるサイズにし、ラベルをみながら探せるように配慮しました。
造り付けのデスクには分数サイズのバイオリンがちょうど納まる棚も作り、「物の定位置」を決めることで誰もが片付けをしやすくなるようにしています。
Y様邸
リビング・ダイニングに張り出した階段下のデッドスペースに、大型のクローゼットを新設しました。
奥行が十分にとれたため、「使う機会の少ないものは奥、毎日使うもの手前」と使用頻度による分類をした収納ができるように。衣類はハンガーパイプに「掛ける収納」を基本にし、外出直前でもさっと取り出せるように配慮しました。
生活の中心の場であるリビング・ダイニングに日々使うものが収められ、ライフスタイルにあった生活動線に改善したことで、暮らしやすい住まいに変わりました。
Y様邸
お仕事柄大量の楽譜をお持ちのY様。中には特殊な大きさの楽譜もあり、既成の収納では上手く収めることができませんでした。
そこでお持ちの楽譜のサイズにあわせた楽譜棚を造作。棚ごとに生まれる無駄な空間もなくなり、より多くの楽譜が効率よく収められるようになりました。
あわせてCDを立てて収められるサイズの引き出しもつくり、「しまいやすくて探しやすい」収納が完成しました。
O様邸
間取りの変更をともなうリフォームをされたのを機に、廊下の壁一面に天井まである大型の収納を新設しました。
収めたものが一目でわかるよう、奥行きをあまり深くせず、扉も大きく開けられるように。可動式の棚板を多数取り付け、細々としものも効率よく収められるように配慮しました。使う頻度は多いけれど表に出しておきたくない掃除用具などの収納にも便利です。
廊下に設けたことで、使い勝手はさながらウォークスルークローゼットのようですが、来客時など中を見られたくない時には扉を閉めてしまうことも。まさに「良いとこ取り」の収納が完成しました。
O様邸
和室を洋室にリフォームされた際、書院を仏壇収納に、床の間をクローゼットに造り替えられました。
仏壇収納は梁下にちょうど納まるサイズに造作。仏具などをしまえる扉付の棚と、朝夕のお勤めの際に膳引きとして使えるスライド棚を取付けました。床の間は大型のクローゼットに。扉に三枚引き戸を採用し、出し入れがしやすいように配慮しています。
どちらもフローリングの色目にあわせた材を使ったことでい、統一感のある、明るい空間に仕上がりました。
S様邸
和室を洋室にリフォームされた際に、床の間を仏壇収納に造り替えられました。大き目の仏具なども入れられる開き戸の収納に加え、線香などをしまいやすい引出しも取り付け、使い勝手の良いものにしています。
一間あった押入れはリフォーム時に取り払い、半間を室内に取り込んだため、収納として使える空間は半間分に減りましたが、隣接する玄関ホール側にはクローゼットを、室内側には棚と机を作り付けたワークスペースを設け、限られた空間を有効に使って、暮らしやすさがアップするように配慮しました。
S様邸
和室を洋室にリフォームされたのにあわせ、収納をクローゼットと仏壇収納に造り替えられました。
収納の奥行きはそのまま利用し、大きな物も収められるようにしながら、中段を設けることで収納内に無駄な空間が生まれにくくなるように配慮。高さのあるボックスにはハンガーパイプを取付けて、ジャケットなどを掛けて収納できるようにしています。
扉の色を家具やフローリングに合わせたことで、落ち着いた雰囲気に仕上がりました。