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ベヒシュタイン 響きの秘密

ベヒシュタイン
響きの秘密
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そのピアノは、
インスピレーションの泉。
無限の色彩の扉。

ベヒシュタイン 響きの秘密

ベヒシュタインピアノの音色は、みずみずしい透明感と色彩の豊かさにおいて傑出しています。
柔らかく純粋でぬくもりのある音色を基調に、繊細なピアニッシモから迫力のあるフォルテッシモまで、全音域に渡って旋律を美しく歌うベヒシュタインピアノ。さらに、複雑な和音の中にあっても旋律部分が埋もれることのない透明な響きもその特徴です。
一点の曇りもない一級品の良さを味わうのには、必ずしもピアニストである必要はありません。特別なものを求め、本当の逸品をパートナーにしたいという方ならどなたでもぴったりのベヒシュタインは、初めの一歩から技巧を駆使するに至るまで、いつでも最高のパートナーとなるでしょう。

歌心に溢れ、奏でたいと思う音色のイメージを忠実に再現できるベヒシュタインの表現力を称え、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーはこう語っています。

「すべてのピアノ音楽は、ベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」

多くの作曲家・演奏家が
愛した
ベヒシュタイン

巨匠たちは、その偉大なメッセージを伝える仲介者として、ベヒシュタインに全幅の信頼を寄せてきました。
クロード・ドビュッシーがベヒシュタインを愛用していたことは上述の通りですが、他にも多くの音楽家たちがベヒシュタインに賛辞を寄せてきました。
ここでご紹介するのはその一部です。

  • フランツ・リスト
    ー「この28年間ずっと貴社のピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインピアノはいつでも最高の楽器だった。」
  • ハンス・フォン・ビューロー
    ー「ベヒシュタインはピアニストにとって、ヴァイオリニストのストラディヴァリウスやアマティのようなもの。」
  • アルトゥール・シュナーベル
    ー「ベヒシュタインは指と耳を満たす。」
  • セルゲイ・ラフマニノフ
    ー「ベヒシュタインのグランドピアノの素晴らしく高貴な音色、理想を実現してくれる比類のない能力は、いつも私を熱狂で満たす。この楽器においては、演奏家は完成の頂点に達することができるであろう。」
  • ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
    ー「ベヒシュタインは間違いなく現在製作されている中で最高のピアノの一つである。とりわけ高貴で豊かな音色。甘いのに、崇高。」
  • ヴィルヘルム・ケンプ
    ー「ベヒシュタインの時代に生きられて嬉しい。」
  • ヴィルヘルム・バックハウス
    ー「私は、堂々たるベヒシュタインブランドの信奉者です。」
  • ヴァルター・ギーゼキング
    ー「素晴らしいコンサートグランドにお礼を申し上げます。」
  • レオポルド・ゴドフスキー ー「ベヒシュタインの楽器はアーティストにとって完全で、理想そのもの。」

ドイツ・ワイマールにあるリストハウスには、リストが愛用したグランドピアノが今も置かれています。
このピアノは修復の後コンサートでも何度も使用され、その品質と耐久性の高さを証明しています。
また、クラシックだけでなくジャズでもベヒシュタインの特性が好まれ、世界に名だたるベルリン・ジャズフェスティバルでも常にベヒシュタインが使用されています。
また、2006年には第一回カール・ベヒシュタイン国際ピアノコンクールがウラジミール・アシュケナージ氏後援のもとで開催され、国際的な業界誌で、数あるコンクールの中でも最大規模のものとして格付けされました。

この他にも、数多くの一流アーティストたちがベヒシュタインを使用し、惜しまぬ賛辞を寄せています。
偉大なピアニストたちが何年もかけて研鑽を積むのと同様に、妥協することなく最高の音色を追究し磨き上げるベヒシュタインの質の高い仕事は、彼らの魅力と個性を最大に引き出すのです。

ベヒシュタインの構造
響きを生み出す技

響板

ベヒシュタインの音は響板で作られると言われています。
響板とはグランドピアノの弦の下一面に張られている木製の大きな振動板で、弦の振動に反応し、響きに大きな影響を及ぼします。素材を選択し乾燥、目取り/接着し乾燥、削り込み、駒接着し乾燥、、・・・それぞれに気の遠くなるような歳月と労力が製作にかけられているのです。
そしてベヒシュタインならではの工夫として、響板に伝わる音の振動が響板内で乱反射しないように「響棒」を接着します。

この振動の乱反射を防ぐ構造が、演奏時の小さな弦振動に的確に反応すると同時に、室内の湿度の変化に応じて最高のハーモニーを響かせるのです。ベヒシュタインサウンドを生み出す特徴の一つと言えます。

鉄骨

グランドピアノの弦と響板の間にある金属製のフレームで、18~20トンもの弦の張力を支えています。
ベヒシュタインの鉄骨は強度、音響双方に適した「ネズミ鋳鉄」と呼ばれる材料で作られています。
ネズミ鋳鉄は振動の吸収性が良いため、金属特有の固有振動が押さえられるとともに、鉄骨の振動が弦振動を増幅させる効果をもたらします。鉄骨は自然の環境に放置されることで内部のひずみが十分に取り除かれ、力学的にも音響学的にも理想な素材にシーズニング(適当な温度・湿度の空気中に置いて、その性質を調節すること)されます。

この振動の乱反射を防ぐ構造が、演奏時の小さな弦振動に的確に反応すると同時に、室内の湿度の変化に応じて最高のハーモニーを響かせるのです。ベヒシュタインサウンドを生み出す特徴の一つと言えます。

側板

ピアノの外側の曲線を描いている部分です。側板と響板の接着部分の「内リム」と言われる部分には、標高の高い山で伐採される赤ブナ材にマホガニーを混合し曲げて接着します。弾力性のある響板を硬い材質のリムに固定することによって、響板振動のエネルギー損失率を下げ、ベヒシュタイン特有の張りと伸びのある響きが生み出されます。
また、豊かに音を響かせる、安定した素材にするため、曲げられた側板は次の行程に進む前に約半年程寝かせられます。この、長い沈黙の時間がベヒシュタインの独特な響きを保証する重要な鍵になります。

側板

棚板とは鍵盤を乗せている分厚い板のことです。ベヒシュタインのピアノは、弾いた際に鍵盤を通じて指先にピアノの振動を感じることが出来ます。
何故ならベヒシュタインは「ケース全体が共鳴箱の役割を果たす」という昔ながらの音作りの考えを色濃く受け継いでおり、棚板も含め、ケースが言わばひとつの共鳴箱になるよう作られているからです。
そのため、棚板の材料は響板と同じトウヒ材を使用しています。 指先で感じられる感動は、演奏者のインスピレーションをより強く刺激し、ピアノとの一体感をもたらしてくれるでしょう。

カット・オフ・バー

ピアノの外側の曲線を描いている部分です。側板と響板の接着部分の「内リム」と言われる部分には、標高の高い山で伐採される赤ブナ材にマホガニーを混合し曲げて接着します。弾力性のある響板を硬い材質のリムに固定することによって、響板振動のエネルギー損失率を下げ、ベヒシュタイン特有の張りと伸びのある響きが生み出されます。
また、豊かに音を響かせる、安定した素材にするため、曲げられた側板は次の行程に進む前に約半年程寝かせられます。この、長い沈黙の時間がベヒシュタインの独特な響きを保証する重要な鍵になります。

  • C.BECHSTEINマイスター・ピース L-167
    C.BECHSTEIN
    マイスター・ピース L-167
  • BECHSTEINプレミアムB.160
    BECHSTEINプレミアム
    B.160
  • 他社

手巻き低音弦

熟練した職人が一本ずつ手作業で巻き線を作ります。手巻の弦は機械巻では出すことのできない味を響きの中に加えます。

高張力の弦設計

ベヒシュタインは他メーカーのピアノよりも全体的に弦の張力を高くしてありますが、これを可能にするのが全体の堅牢な構造です。
ベヒシュタインの響きの透明感、繊細なピアニッシモ、迫力あるフォルテは、理想的な弦設計があればこそ実現出来るものです。

  • C.BECHSTEINマイスター・ピース L-167
    C.BECHSTEIN
    マイスター・ピース L-167
  • BECHSTEINプレミアムB.160
    BECHSTEINプレミアム
    B.160
  • C.BECHSTEINマイスター・ピース classic 118 (アップライト)
    C.BECHSTEINマイスター・ピース
    classic 118 (アップライト)

アクション

ベヒシュタインでは高い精度が要求される部分の作業でとくに昔ながらの手工業を大切にしています。アクションの組み立ては手で触り、目で確認し、一つずつ丁寧に仕上げていきます。組み立てられたアクションはシーズニングされた後、さらに繰り返し整調、整音されます。

こうした工程は、ベヒシュタインのピアノ作りにおけるこだわりのごく一部です。
ベヒシュタインのピアノは、技術者たちが手間を惜しまずに積み重ねる努力のひとつひとつによって、次第に輝きを与えられ、数年に及ぶ完成までの期間で、最高の品質へと磨き上げられます。質の高い仕事がベヒシュタインのピアノに光を与え、ひいては魅力に満ち溢れた個性を生み出すのです。
コンサートグランドからアップライトピアノに至るまで、すべてのピアノに貫かれたベヒシュタインの技術と精神。
その奥深く色彩豊かな音楽の世界への扉は、すべての人に開かれています。 ベヒシュタインが贈る極上の贅沢を、ぜひご自身の耳でお確かめください。

【写真・画像の出典】
ベヒシュタイン ホームページ