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ピアノ

ピアノを入手する前に

知っておきたいこと


実際に弾いてみてタッチや音色がご自分にフィットする一台を、
時間をかけて選んでください。

ピアノは高額なお買い物。
長く使うものだからこそ、ご自分のピアノに愛着が持て、弾くことがもっと好きになるような一台にめぐりあいたいものですね。
ここでは新品のアコースティックピアノを選ばれる際によくいただくご質問をもとに、そのポイントを述べてみたいと思います。

良いピアノってどんなピアノ?
  1. どの音もピッチが正しく、正しいピッチを保つことができるもの
  2. 輝きと透明感のある音色を持っているもの
  3. 音量が豊かで、表現力が豊かなもの
  4. 低音から高音までダイナミクスに幅があり、音色や音量にばらつきが無くバランスが取れているもの
  5. タッチが軽快で、繊細な指先のタッチをしっかりと音で表現できるもの
  6. 長く使える耐久性を備えたもの
  7. 弾き手の芸術性や完成を高め得る表現力の高いもの

というのが、良いピアノの持つ条件です。
実際に音を出して判断することをお勧めします。ぜひ宮地楽器販売スタッフにご相談ください。

グランドピアノとアップライトピアノ、どちらを選べば良いの?

1秒間に同じ音を連打できる回数は、アップライトピアノの7〜8回に対してグランドピアノは約14〜18回。
鍵盤を下に下げて少し戻し、再び下げた時、グランドピアノは音が出ますが、アップライトピアノはピアノ内部の構造が違うため、音が出ません。 つまりアップライトピアノでは、速い曲を表現する時に対応できないことがあるのです。
出せる音の大きさからも、感情表現が十分にできるのがグランドピアノです。
音楽大学や付属高校の試験ではグランドピアノを使用しますから、受験を考えている方でしたら、楽器に慣れる時間も考慮して、少なくとも試験の1年前に買い換えるのがお勧めです。

どのメーカーのピアノを選べばいいの?

ヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、べヒシュタイン、プレイエル、ザウター、 シュルツ・ポールマン、スタインベルグ・・・世界にはピアノのメーカーはたくさんあり、設計思想やデザインにはそれぞれ個性があって、とても興味がわくところです。
宮地楽器 小金井店ショールームでは代々受け継がれるピアノを納得してお買い求めいただきたい、複数のメーカーを比較して本当にご自分にあったピアノを見つけていただきたいという願いから、1995年よりヨーロッパピアノの取り扱い を始めました。日本にはまだまだ少ない「複数のメーカーを同時に比較できる楽器店」としてご支持をいただいております。

ピアノにはどんなデザインがありますか?

外見上のデザインとしては黒艶出し、木目艶出し、木目半艶などいろいろあります。
オーソドックスなのは黒艶出しですが、お部屋のインテリアとして木目を選ばれる方もいます。
メーカーによっては高さが115cm程度の小型のピアノ(スピネット型ピアノ)もあり、 こちらもインテリア性のあるピアノとして話題になっています。

ピアノの大きさと重さはどのくらい?

ピアノがお部屋に納まるかどうかは重要なポイントですね。
アップライトピアノは、高さ115cm程度の小型のものから、121cm(1型)、125cm(2型)、131cm(3型)があります。奥行きは60〜68cm、横幅は150〜155cmで、畳1畳のスペースがあれば十分納まります。
重さはだいたい200〜250kgぐらい。成人男性4人分の体重程度ですから、普通のお宅やマンションの場合まず心配ありません。
背が高いピアノは、弦も長く響板も大きいので音にボリューム感があり、音色にも余裕があります。しかし、ピアノは1つずつ楽器としてのバランスを考えて作ってありますので、小さいものだから音が良くないということはありません。(当社で取り扱いのドイツのザウター社の114cmとコンパクトなピアノは、透明感のある伸びの良い音色で人気があります)
グランドピアノの高さは100〜105cm。奥行きは149cm〜275cmと幅広く、家庭用からホール用まで様々なサイズのものがありますが、横幅は150〜155cmとアップライトピアノと同じです。 家庭用で人気のあるグランドピアノは、奥行きが160〜186cmぐらいのものなので、畳3畳分のスペースがあれば椅子を置いても余裕があります。

ピアノの音の大きさはどのくらい?

ピアノの種類や弾き方、音の高低にもよりますが、一般的には約90dB〜100dBの音量があります。(これは地下鉄内や繁華街での騒音と同じ程度の音量です)
また、壁や床などが振動して伝わる音もあるため、一般的なマンションでは直上階、直下階、隣戸だけでなく、離れた住戸にも小さいながらも聞こえてしまう場合が少なくありません。
ご近所に気兼ねなく演奏するなら、住宅事情にあった防音対策をとることも考えたいところです。
宮地楽器の防音工事部はお部屋を丸ごと防音室にするタイプ、お部屋のなかに防音室を入れるボックスタイプのほか、ピアノテックス、ライトテックス、防音ECOパネルなどをピアノ本体に取り付けたり、防音ドア、窓、床、じゅうたん、壁、パネルを用いた防音法など、お客様の御希望に合った防音対策をご提案しています。お気軽にご相談ください。

音が消せるピアノはあるのでしょうか?

「アコースティックピアノでもヘッドフォンが使えたら家に置けるのに…」とお悩みの方には「消音ユニット」をお薦めします。
スイッチを入れるとピアノ内部の「弦」と「ハンマー」の間にストッパーがかかり、鍵盤を押しても弦までハンマーが当たらない状態になります。鍵盤の下に組み込んだ光センサーが、タッチや微妙な指の動きを捉えてデジタル処理し、ユニットに内蔵されたピアノ音源で再生するというのが消音ユニットの仕組みです。
初めから消音機能が内蔵されているピアノもありますが、お手持ちのピアノや新規購入されるピアノに後付として取り付けることも可能です。宮地楽器ではどちらも取り扱いしておりますので、お気軽にご相談ください。

電子ピアノを買って弾き始めましたが、どうもタッチがしっくりきません。

タッチが気になるようでしたら、アコースティックピアノへの買い替えも一案です。
電子ピアノを弾いている方がアコースティックピアノを弾くと、同じように弾いてもしっかりした音がでないとか。電子ピアノは強弱のタッチしかないので、特に弱いタッチの表現が難しいようです。
スタッカートでも強弱やスラー気味などの表現がありますが、電子ピアノではピョンピョン跳ねるものしか弾けません。 また、クレッシェンド、デクレッシェンドが極端なので、流れが不自然になったり、ペダルの踏み替えのタイミングや踏む強さの加減が難しいようです。なかには弾いていて疲れやすいという方もいらっしゃいます。
結論を申しますと、電子ピアノは使い方の要素がいろいろあるという面白さはありますが、音色は「ピアノ風」であってピアノの完成形ではありません。タッチが気になるようでしたら、アコースティックピアノへの買い替えを考えられるのもいいかもしれません。

子どもがピアノを始めますが、電子ピアノとアコースティックピアノで迷っています。

価格や寿命も加味してご検討ください。
限りなくアコースティックピアノのタッチに近づけた・・・ というタイプの電子ピアノは、ペダルもオン・オフだけでなく、ハーフペダルもできるといいますが、音色を変えられるわけではありません。
電子ピアノは各社の最高機種のグランドピアノの音をサンプリングして作っているデジタル楽器です。すばらしい音色は出ますが、逆に誰が弾いても同じ音が出るということにもなります。また、電子ピアノは寿命があり、10〜15年ぐらいと言われています。
ヤマハのアップライトピアノは約50万円、中古だと20万円台後半〜40万円程度が目安です。クラビノーバのような電子ピアノも高性能な機種になると30万円以上、ヤマハのDUPシリーズは約40万円。これだと中古ピアノが十分買えるお値段です。
ピアノは値段だけの価値が必ずあります。宮地楽器販売スタッフと会話をしてもらえれば必ずピアノの良さがわかっていただけると思いますので、是非一度ご来店ください。

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