日頃のお手入れ
日本は季節による気候の変化が大きいので、お手入れの仕方が悪いと
ピアノにサビやカビ、害虫がつく原因になります。
自分でできるピアノメンテナンスの基本は、ピアノを清潔に保つことから。
そして時々、ピアノの屋根や鍵盤のふたを開けてみたり、普段使わない音域の音を出してみるのも大切です。
鍵盤は動くのに音が出ない、鍵盤(タッチ)が重くなった気がする、弾いている時にピアノの内部から雑音が聞こえる、音量のコントロールがしにくい、トリルが弾きにくい、音量や音色が変わった気がする…など、気付いたことがありましたら、すぐにピアノ技術者にご相談ください。
(簡単な調整で快適になる場合もありますが、早期に部品交換などの修理が必要な場合もあるからです)
表面についた埃は、ピアノ用の毛ばたきか、やわらかい布で軽く拭き取ります。
毛ばたきは羊毛製のものがおすすめ。静電気で埃を取るタイプの毛ばたきは、消音機能付きのピアノに使用すると静電気でショートする恐れがあるので、注意が必要です。
鏡面ツヤ出し塗装のピアノの光沢を保つには、ピアノユニコン(ヤマハ)等の「鏡面ツヤ出し塗装専用ツヤ出し剤」でムラなく拭きあげます。
その他の塗装仕上げ(サテン・ブラック、木目、半ツヤ塗装など)のピアノは、柔らかい布でカラ拭きしてください。
【注意】
市販の科学雑巾や家具用などの外装手入れ剤は、ピアノに不向きな成分が入っていることがありますので、使用は避けましょう。
毛ばたき(ヤマハ)
¥1,980込(本体価格 ¥1,800)
クリーンクロス(ヨシザワ)
¥473込(本体価格 ¥430)
ピアノユニコン(S)(ヤマハ)
¥869込(本体価格 ¥790)
素手で触る鍵盤は、最も汚れが付着しやすいところです。白鍵だけでなく黒鍵の側面も柔らかい布でカラ拭きしましょう。
汚れが目立つときはピアノの鍵盤専用クリーナー(キークリーナー)を使いましょう。木製鍵盤の表面にはプラスチックのようなツヤのある合成樹脂が貼り付けてあります。アクリル&フェノールアクリル、フェノール、ファインアイボリー、ファインエボニー等の合成樹脂鍵盤はキークリーナーを使うと汚れが簡単に落ち、殺菌や埃による傷を防ぐ効果もあります。
象牙鍵盤や人工象牙鍵盤(ニューアイボリーなど)は、キークリーナーは使わず、カラ拭きだけにしてください。
【注意】
アルコールの使用はひび割れの原因となるので避けましょう。鍵盤を拭く時は、塗装面を拭いたものとは別の綺麗な布を使ってください。何よりもまず、ピアノは綺麗な手で弾きましょう。
キークリン (教育楽器販売)
¥616込(本体価格 ¥560)
ピアノに最適な湿度は50%~70%、温度は15度~20度です。
一年中適湿・適温を守るためにも、エアコンのある部屋の直射日光の当たらない場所に置きましょう。
冬は低温と乾燥を防ぐために暖房や加湿器などが必要ですが、風や蒸気が直接あたらないようにしてください。また、急激に温度が下がるとピアノの金属部分に結露ができることがあり、放っておくとフレームや弦などの金属部品がさび付いてしまいますので、お気をつけください。
(ピアノの内部を適湿に保つ除湿剤を入れておくと安心です)
カラッと晴れた日はお部屋の空気を入れ替え、雨の日は室内の湿度が上がらないように気を配りましょう。
【注意】
湯気や水蒸気からできるだけ遠ざけることが大切ですので、キッチンに近い場所や北向きのじめじめした納戸などにピアノを置くのは適しません。
スーパードライゲン(大一化成品株式会社)
¥2,200込(本体価格 ¥2,000)
ニューピアノフレンド(大一化成品株式会社)
¥1,485込(本体価格 ¥1,350)
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