音への配慮
ピアノの種類や弾き方・音の高低にもよりますが、演奏時の音量は一般的に
90dB~100dBで、これは地下鉄内や繁華街の騒音と同レベル。
それほど大きな音のする楽器ですから、持ち家、賃貸いずれの場合も「ピアノ使用禁止」の条件が課されていないことを確認する必要があります。
そして音の問題に限ったことではありませんが、人間関係の善し悪しが感情に大きく影響することは言うまでもありません。ご近所との日頃のお付き合いも、大切なポイントです。
それではマンションやアパートなど共同住宅での近隣への騒音が心配な方のために、音への配慮の方法をいくつかご紹介いたしましょう。
3本のペダルを持つピアノの場合、真ん中のペダル(弱音ペダル)を踏むと音量を1/3程度に絞ることが出来ます。しかし使用時には鍵盤のタッチが重くなり、演奏者の手首や指に負担がかかるため、長時間のご使用はお勧めできません。
ピアノに専用機器を取り付けることで真ん中のペダルがサイレント(消音)機能を持ち、音を外に出さずに弾くことができるようになります。機器のペダル操作一つで音の出し方が
の3種類から自由に選べます。機能の詳細につきましてはお問い合わせください。
ピアノ調律・ピアノ再生サービス・買取・下取・ピアノ移動・ピアノ分解教室など
室外への音の漏れを減らすための簡易な防音方法には
などがあります。いずれも効果は限られますが、費用も少なく自分でも出来る可能性のある方法です。
そのほか、お部屋に音を吸収しやすいもの、例えば紙製品や布製品(本棚やソファなど柔らかい素材のもの)を置くとわずかながらも吸音効果があり、防音効果を示す場合もあります。
音を気にせず思う存分、弾きたい聞きたい方にお勧めするのが「防音室」の設置です。
目的やレイアウトに合わせてお部屋を自由に設計できる「フリータイプ防音室」と、お部屋の中に組み立て式防音室を設置する「ユニットタイプ」があります。
【 ピアノの設置場所や向き 】
隣家との距離や環境、お部屋の構造などと関連し、ピアノの置き場所や向きは「騒音としての音量」に大きな影響を及ぼします。専門家にご相談されることをお勧めします。
【 演奏する時間 】
早朝、夜更けの練習を控えるのはもちろんですが、仕事などの関係で日中にお休みになる方への配慮も大切です。ピアノの設置前にご近所にひと言ご挨拶し、ご希望を確認することで無用なトラブルを防ぐことができる場合もあります。 「信頼は最大の防音」と言われる由縁です。
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